【研究グループ長(准教授)ごあいさつ】
2019年5月1日に先端血液検査学分野准教授を拝命いたしました、西尾美和子です。
2023年分野統合に伴い、血液・生体システム解析学分野として新たにスタートしております。
私は本学卒業後、国研)国立国際医療研究センターで再生医療の研究、他大学で血液学の教育・研究に携わってきました。一貫して「医療に還元すること」を目標に、研究を行ってまいりました。
本研究グループは2つの研究テーマを主におこなっております。
一つ目は、慢性活動性Epstein-Barr virus感染症(CAEBV)の迅速正確な診断法、病態解明、治療法の開発を目指します。臨床から直接的に我々基礎系グループへ引き継ぐ橋渡し的な研究を行うことで、これまでほとんど明らかになっていなかったCAEBVの分子発症メカニズムが明らかになると考えています。
二つ目は、再生医療技術を駆使し、作成したヒトiPS細胞由来褐色脂肪細胞を用いた肥満予防・治療の開発を目指します。褐色脂肪細胞を活性化するメカニズムの解明、活性化因子の同定を進めています。
近年、高度な専門知識と応用能力をもち、科学的視野および技術で問題解決のできるbiomedical laboratory
scientistとしての質の高い臨床検査技師の育成が求められています。研究を通して、臨床検査技術の発展に寄与する基礎的研究者、新たな世代の指導にあたる教育者、国際的に活躍できる臨床検査技師、臨床現場におけるエキスパートとしての臨床検査技師の育成を行っていきたいと思います。
引き続き、「医療に還元すること」を常に念頭に置きながら、臨床検査技術の進歩、医学の進歩の一翼を担うべく、臨床現場の声に耳を傾けながら進めていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科
血液・生体システム解析学分野 准教授 西尾美和子
mnishio.lmg@tmd.ac.jp